夏と花火と私の死体
- 2007/07/31(火) 17:30:53
乙一(2000)を読了。
カテキョの生徒から借りた本。
短編でも長編でもなく,中編小説かな。
久しぶりにわくわくドキドキ読めた本でした。
語り手の妙が効いており,またオチも好きです。
う〜ん,小説ならではだと思います。
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バカの壁
- 2007/07/25(水) 19:04:23
養老孟司(2003)を再読。
4年前に,それこそバカ売れした本です。
書いてあることは,極めて単純で,
自分が正しいと確信している,あるいは自分には分かりきっている,
と思い込むことの危険さを筆者は指摘しています。
自分の思い込みが,即ち他の考え方を排除する壁になる。
そんな誰にでもあるバカの壁に気付けるかどうかが大切なこと,という趣旨の本。
3章では「個性より社会性を」ということを力説していますが,
著者の考える「個性」というのは極めて極端なモノに私には思えました。
少なくとも「個性」の定義をきちんとしてから議論をするべきではないかと。
また著者は,「知るということ」を次のように結論づけています。
「知るということは根本的にガンの告知だ」
「君たちだってガンになることがある。ガンになって,治療法がなくて,あと半年の命だよと
言われることがある。そうしたら,あそこで咲いている桜が違って見えるだろう」(p60)
分かりやすい例で,知ることは,本来,知識のプラスαだけでなくて,
ものの見方が変わるということを意味しているのだと思います。
それから,無意識の話も興味深いです。
寝ている時間を勿体ないと思うのは,意識が中心になってしまっている証拠で,
1日の3分の1は無意識なのだから,そういうことも配慮してあげようと。
こういう無意識を大切にするという考え方は,割と好きです。
また筆者によれば,世界の3分の2が一元論者であるとのこと。
一元論のものの見方は,壁の内側での思考方法をとるので,相手の話も聞こえない。
そんな中,多神教を重んずる日本人は,色んな考え方を許す
ことができる特殊な世界観を持っているのかもしれません。
しかし,宗教なしで何を信じるのと言われたときに,著者は次のように考えます。
人間であればこうだろう?という話,本書冒頭で述べた『常識』が,
私は究極的な普遍性だと思っているのです。(p202)
イスラム教徒だろうが,キリスト教徒だろうが,ユダヤ教徒だろうが,
あんた,人間でしょう,という考え方です。(p.203)
壁を突き破れ。
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