外国語コミュニケーションの情意と動機
- 2008/02/29(金) 22:44:50
八島智子(2004)を読む。 ☆☆☆
本書は,異文化コミュニケーションにおける不安を始めとした動機づけ研究を紹介しつつ,
最終章では目指すべき外国語教育の目標について議論します。
マクロな視点で外国語教育を考えていくことの重要性,
および「世界に響くvoices」といった言葉が印象に残りました。
一方で,紹介する「動機づけ」文献が,ESL環境下でのものが多く,
EFL環境下である日本の英語教育においてはどうなのか,という部分が物足りなかったです。
とはいえ,動機づけについては広く勉強できると思うので,
動機づけを研究対象としたい学生向けの入門書としては十分な内容です。
英文法解説 改訂三版
- 2008/02/29(金) 20:22:32
英文法がわからない!?
- 2008/02/29(金) 19:55:45
中川信雄(1996)を読む。 ☆☆☆☆
本書は「理解したことは忘れない」を趣旨に,英文法200の「なぜ」に積極的に答えたものです。
著者は高校教師であり,
本書は生徒からの普段の質問に答えるために作成したプリント集をまとめたものとなっています。
私自身,内容について勉強になるところもありました。
また実際に頭の中では分かっていても,
こういう風に説明すると生徒は分かりやすいのかなぁという視点でも読ませていただきました。
高校の現場で,生徒からの質問に困ったときなどに,すぐに参照できるという点で,手元にあると便利です。
あるいは生徒に持たせて,自学用として扱うのもよいかもしれません。
私自身,本書のような内容の「質問箱」を作っていくことを目指していきたいです・・・
![]() |
英語の歌で英語好きにするハヤ技30
- 2008/02/27(水) 18:36:21
中嶋洋一(2000)を読む。 ☆☆☆☆
本書は,洋楽を授業で活用するための指導・工夫と
中学3年間の集大成としての「英詩集」作成のための指導の変遷について紹介します。
前半の英語の歌の指導では,何より中嶋氏の教材研究の徹底ぶりに驚きます。
単なる穴埋めや文法指導で終わりがちな歌を,
様々な角度から眺めることで,生徒の心に揺さぶりをかけていきます。
聞かせて終わりにしないからこその,中嶋マジックなのだと感じます。
後半では,「英詩集」の指導の変遷を紹介します。
その実践では,なにより中嶋氏の失敗を恐れない行動力,
そして毎年指導を改善していく向上心が学べるのではないかと思います。
この本で紹介してある著者の指導の変遷の記録とその結果としての「英詩集」は,非常に興味深かったです。
どのような指導を行うにしろ,“まずやってみる”ということを意外と踏みとどまっていないだろうかと
この先の自分に言い聞かせていきたいなぁと思える一冊でした。
「育てながら勝つ」サッカーコーチング
- 2008/02/27(水) 16:20:33
反社会学講座
- 2008/02/27(水) 02:57:20
パオロ・マッツァリーノ(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,文庫化にあたって,2004年に出版された内容に加筆修正を行ったものです。
内容は,少年犯罪率の推移,パラサイトシングル,フリーター,教育問題などなどです。
ものの見方について今一度考えさせられます。
特に近年の少年犯罪は量的に増加しており,かつ質的にも悪質化していると思っている方は,
読む価値があるでしょう。
軽いノリの文体で書かれてあるので,好き嫌いは分かれるかもしれませんが。
「やればできる」は努力を勧めているようで,じつは暗に結果を求めています。(中略)
努力するのは宝くじを買うのと同じです。買わなきゃ永久に当たらないし,買っても当たる保証はありません。
もしかしたら・・・と買い続けることが楽しいのです。 (p368)
話はかなり飛ぶけど,
学校英語の到達目標をskill-basedで立てるなんてのはそもそも無理があるのかもなー。
![]() |
少年をいかに罰するか
- 2008/02/26(火) 23:45:51
宮崎哲弥・藤井誠二(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,少年法改正の是非について,光市母子殺人事件などの少年犯罪事件をもとに議論した対談本。
この手の本を読んだこともないのもあり,自分の頭で考えれるほど読み込めませんでしたが,
加害者側の心理と被害者側の心理,それに関わる検察官や弁護士らの思惑など,
1つ1つ整理した上で議論したり,報道を眺めたりしなきゃいけないことを思わされました。
特にメディアが一般受けするような形で情報を提供する以上,
感情論で良し悪しを考えるだけでなく,冷静に事実を分析することの重要性を思います。
「妻や子供を殺された者が,報復として殺人者を殺したいと望むことは人間としてごくごく素朴な感情である。
だから権力はそれを封じることをこそ,むしろ望むのである」 (p21)
事件の第三者に求められる姿勢というのも,上と同じ冷静さなのかもしれません。
![]() |
6-way Street 上・下
- 2008/02/25(月) 19:20:09
菅・北原・久保野・田尻・中嶋・蒔田(2003)を再視聴。 ☆☆☆☆☆
う〜む,やっぱすごいなぁ。
どの先生方も最終的なゴールを達成するため,
いつ,どのように仕組むかについて緻密に考え抜いているなぁというのが画面から伝わってきます。
これらは決して一朝一夕の産物なのではなく,地道な指導の結果なのだと思います。
上のDisk1では,特に蒔田先生のWhat am I?の変遷,
上のDisk2では,特に蒔田先生および田尻先生を始めとしたShow and tellの指導が見ごたえありました。
下のDisk1では,田尻先生の,なかでもマザーグースを扱った授業の構成/仕組みに圧倒されました。
田尻先生の身体がもつテンポの妙と生徒へのその場でのフィードバック/コメント力が,
それらの授業を可能にしているのだと考えると,まさにプロフェッショナルという感じがします。
なんというか,私自身が例えば田尻先生を目指すことが到底無理だということが
身にしみて分かったというか,根本的なところで違うのだという気がしました。
そうではなく,自分らしさを失うことなしの,自分に合ったやり方というのを模索していくことが
大切なんだなぁというのをおぼろげながらに感じました。
下のDisk2では,特典映像のセヴァンさんによるスピーチにまたもや圧倒されます。
本を読んで勉強するのも良いけれど,実際の授業を観て分析し,考えることの経験が足りないなぁと反省。
詳しい内容紹介および分析については,広島大学の柳瀬先生が以下に行っているので,ご参照ください。
http://ha2.seikyou.ne.jp/home/yanase/review2003.html
誰も書けなかった年金の真実
- 2008/02/24(日) 17:24:07
辛坊治朗(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,2007年最も話題に上がった(?)年金問題について,何が問題になっているのか,
そもそも日本の年金システムとは何か,今後どうすれば良いのか,などについて説明します。
話し言葉で書かれていることもあり,かなり読みやすかったのですが,
一方で挑発的な文体にする必要はあったのかなぁと思うところも多々あり。
「掛け金」「賦課方式」「積み立て方式」などなど基本的な考え方から勉強になります。
年金は保険であり,将来起こりうるリスクへの対処なのだなぁと(当たり前ですが)。
将来どう転ぶか分からないという性質である以上,
お金の損得で考えるものではないのかもしれないのかなぁと。
「基礎年金全額税負担システム」という考え方は,魅力的ですね。
税を上げることに対しては,若い人こそ,そのメリット/デメリットを考える必要があるのかもしれません。
![]() |
スーパーで安全な食品を見分ける本
- 2008/02/23(土) 03:00:25
正木英子監・食品科学広報センター(2004)を読む。 ☆☆☆☆
本書は,食品の見方・保存の仕方など安全性を始めとした食の基礎情報が解説されています。
これまでは私自身,食への関心がなかったのですが,知って食べるのと知らないで食べるのでは,
気持ちの上でかなり違うと思い,最近は原材料など気にするようにしています。
本書には私が知らない情報が多くて,面白かったです。
例えば,有機野菜と無農薬野菜の違い,ゆで卵より生卵の方が日持ちする,
アイスクリームやラクトアイスなどの違い,バターとマーガリンの違いなどなどです。
原材料や加工食品ごとに安全性が検討されているので,非常に読みやすかったです。
ただ,安全性については国が保障しているから大丈夫,という言い方を全般的にしているのが気になりました。
![]() |
楽しい英語授業21
- 2008/02/22(金) 23:19:20
明治図書(2001)を読む。 ☆☆☆
本誌は,「生徒を授業にノセル英語ゲーム」について特集したものです。
そして『楽しい英語授業』最後の発行となります。
田尻先生や中嶋先生の記事が特に印象に残りました。
とはいえ,ゲームを真似れば上手くいくかというと,そんなことはないだろうなという思いに至っています。
教師のキャラが違うからです。
正直,英語ゲームというのは個人的には楽しめないだろうなぁという感じがしています。
教師として楽しめなければ,生徒も楽しめないだろうし・・・
この辺りは,感覚的なもので,上手くは言えませんが,funよりもinterestingを追い求めたいなと。
無理して作るより,自分の素を出せるような授業展開ができないものかと。
なんとなくですが,そんなことを思いながら読みました。
また考え方変わるかもしれませんが・・・
質的心理学
- 2008/02/21(木) 22:29:07
無藤・やまだ・南・麻生・サトウ編(2004)を読む。 ☆☆☆☆
本書は,質的研究法について概観した入門書です。
質的研究とは何か,フィールドワークの考え方とは何か,データの収集方法(肉眼/ビデオによる観察・
ライフストーリーインタビュー・グループインタビュー・エスノグラフィー・事例研究・アクションリサーチ),
データの整理方法(KJ法など),論文のまとめ方などについて分かりやすく説明します。
質的研究の一連の流れや考え方・方法およびその守備範囲などが概観できるようにまとめてあります。
質的研究の初学者にとって非常に分かりやすい内容になっていると思います。
もちろん本書の内容を理解することからその次の実践にいくまでのハードルが実際は高いのでしょうが・・・
![]() |
- 研究
- | trackback(0)
- | comment(0)
楽しい英語授業20
- 2008/02/21(木) 22:28:52
楽しい英語授業17
- 2008/02/20(水) 22:56:48
明治図書(1999)を読む。 ☆☆☆
本誌は,「英語授業のプロを目指す-私の教師修業」について特集したものです。
英語力と授業力を磨いた教師たちの経験談が紹介されているので,私自身,元気をもらえる一冊でした。
いつまでも向上心を持っていたいものです。
蒔田先生によるQ&Aも,かなり有益でした。
楽しい英語授業15
- 2008/02/20(水) 22:46:39
明治図書(1999)を読む。 ☆☆☆
本誌は,英語の自作テストについて特集を組んだものです。
いろいろな教師のいろいろなテストが楽しめます。
やはり具体的なのが嬉しい。
まだ教師でない私にとって,この具体性が何より新鮮で嬉しいです。
アイディアをたくさん溜めておきたいなぁ。
田尻先生のテストは,発想が意外で特に興味深かったです。
13歳のハローワーク
- 2008/02/19(火) 22:02:44
村上龍(2003)を読む。 ☆☆☆☆
本書は,子どもたちの好奇心を対象別に分けて,
その先にある仕事にどんなものがあるかを易しく紹介した内容です。
例えば,虫が好きなら,養蜂家/釣りエサ養殖/害虫駆除など,
収集するのが好きなら,学芸員/司書/古着屋/骨董屋などといった感じです。
火と炎と煙が好きならの分野に,消防官が入っているのには違和感を感じましたが,
その後にある著者のエッセイを読めば,1つ1つの分け方にこだわりがあるのがみられて面白いです。
なんというか,こんなにも職業ってたくさんあるんだなぁという純粋な驚きがあり,
また好きから入るという発想には,もちろん異論もあるかもしれませんが,個人的には共感できました。
また6章に「何も好きなことがないとがっかりした子のための」特別編があるのがニクイです。
広辞苑ではありませんが,家庭に1冊置いておきたい本です。
![]() |
楽しい英語授業16
- 2008/02/19(火) 21:36:04
明治図書(1999)を読む。 ☆☆☆
本書は,「荒れるクラス」で授業が成立する20の方法を特集した雑誌です。
正直,本誌を読んだだけでクラスが荒れなくなるわけではありませんが,
「荒れた」クラスを経験した各教師からの実践できるヒントがたくさん紹介されており,
有益な内容となっています。
どのページも現場に直結しており,非常に実践的で,読みやすい雑誌だなぁという印象です。
大学図書室に完備していないのが,何より残念ですが・・・
英語教育用語辞典
- 2008/02/19(火) 21:14:46
国語教師の力量を高める
- 2008/02/19(火) 20:56:51
すぐれた英語授業
- 2008/02/19(火) 16:17:26
樋口・緑川・高橋編(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,「すぐれた」授業実践について,まず授業実践者が授業の展開や内省を記述し,
次に大学の先生がビデオを視聴し,授業分析と授業改善のための提言を行ったものです。
授業実践者としては,中嶋洋一氏や田尻悟郎氏など著名な方々もおられます。
う〜ん,なんというか,上の一連の作業を紙面で行うことの限界を感じるような本でした。
その試み自体は興味深く思うのですが,生の授業が想像できるほどの
文体力を全体的に感じられず,またまとまりもなく思いました。
本書は,逆に,直接的にビデオやDVDを観たり,足を運んで実際に授業を観察したりすること
の必要性というのを示してくれたように思います。
個人的には,久保野雅史先生による授業構成の考え方などが参考になりました。
![]() |
英語語彙指導ハンドブック
- 2008/02/19(火) 12:49:45
メディア・バイアス
- 2008/02/19(火) 11:44:34
松永和紀(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,世間に氾濫するニセ科学のウソを指摘し,メディアとの上手な付き合い方を読者に促します。
その内容は,納豆ダイエットを始めとした健康情報のいい加減さ,DDTの新たな可能性,
先に紹介した「食品の裏側」の裏側やマイナスイオンの定義の曖昧さなどです。
科学というのは白黒つけるもの,という思いが私にはありましたが,
英語教育と同じで意外とグレーゾーンばかりの世界なのだなぁという印象を持ちました。
あるいは,グレーとは言わないまでも,「条件つきの」白/黒ということなんだと思います。
この「条件つきの」という部分が黙認され,過剰に一般化された状態でメディアに流れる
ということを視聴者あるいは読者は,もっと理解しなければならないのかもしれません。
食品添加物については,著者の言うとおり,「科学的」には安全なのかもしれませんが,
その「科学」というのも現状においてのものであり,振り子のように右に振れたり,左に振れたりする以上,
自分の感覚や常識というものを最終的には信じることが大切なのではないかと思いました。
ないものは証明できない,という科学の性質から,「危なくない」という報道は難しい。
という著者の指摘は,なるほどその通りだと思います。
![]() |
図解 「儲け」のカラクリ
- 2008/02/19(火) 11:44:03
「あたりまえ」を疑う社会学
- 2008/02/14(木) 03:10:07
好井裕明(2006)を読む。 ☆☆☆☆☆
量的にせよ質的にせよ,世の中を調べようとするときには,その根底に,日常を生きている人間が何を
どのように調べようかと発想し,さまざまな違いを生きている人間を調べるという営みがある。すなわち,
調べる私も含めた他者が普段から暮らしている日常への“まなざし”が基本にある。 (はじめに)
面白いです!
数字に表われないものを観るという質的研究の良さを,初めてそしてちょっとだけ理解できた気がします。
本書は,社会学における質的なフィールドワークについて,
具体的な例を挙げながら,その本質に迫っていきます。
方法論とかではなく,その考え方について学べる一冊だと思います。
“生きられた語り”が生まれる瞬間/研究者の立ち位置/障害者フォビア/普通であること,
普通でないこと,普通の相対化/などの話は特に興味深かったです。
昔,『しゃ○り場』で「障害者を見る目」について10代の人たちが議論していたことや中田英寿氏が記者
に対して,「それはあなたの普通であって,僕の普通ではない」と言っていたことなどが思い出されました。
本書を読んで,質的研究というのは,調査者自身を考え直すことなんだなぁとおぼろげながらに思いました。
常に自分の中に「風穴」をあけておき,いわば常に自分を「危うさ」に直面させておく。 (p241)
・・・「あたりまえ」を常に疑い,「普通であること」に居直らない「ものの見方」が,いかに「わたし」という存在を
心地よく変えていってくれるのか。そうした社会学的な見方や営みの可能性があることを知ってほしいと思う。 (あとがき)
もう1度,丁寧に読んでみたいと思う本です。
![]() |
- 研究
- | trackback(0)
- | comment(0)
統計数字を疑う
- 2008/02/13(水) 22:17:26
門倉貴史(2006)を読む。 ☆☆☆
本書は,統計数字と個人の実感のズレがなぜ生じるのかを焦点に,
統計および経済のカラクリについて説明します。
内容は,
平均貯蓄残高/豊かさ指標が発表されなくなったワケ/平均寿命の計算方法/有効求人倍率/
刑務所の過剰収容のワケ/経済効果の計算方法のあやふやさ/地下経済の影響などなどです。
後半は,内容と数字についていけませんでしたが,
前半部分では,経済効果の考え方など,なかなか興味深い話が多かったです。
平均や相関など一見単純な統計手法についても,そもそもどのようなデータを採ったのか,
あるいはどのように計算された数値なのか,などを疑うことを忘れてはいけないと感じました。
とはいえ,どのように計算された数値なのかなんて紙面には出てこないことの方が多い気もしますが・・・
![]() |
社会調査のウソ
- 2008/02/13(水) 20:18:35
谷岡一郎(2000)を読む。 ☆☆☆
本書は,世に出回っている社会調査の多くを批判し,リサーチリテラシーを磨くことの重要性を主張します。
内容は,かなり過激です。
“Garbage In, Garbage Out”
集めたデータがゴミならば,それをどんなに立派に分析したところで,出てくる結論はゴミでしかありえない。
読者が数を鵜呑みにする前に確認すべきは,
サンプル数/有効回答数/サンプリング方法/分析方法(相関と因果等)などでしょう。
今回,私自信,特に勉強になったのは,社会調査のサンプリング方法についてです。
サンプリング方法によって,データに偏りが生じるというのは,
分かっているようで,どこか見逃していた点かもしれません。
調査結果を見て,「なんかウソくさいなぁ」と思えることって大事な気がします。
![]() |
食品の裏側
- 2008/02/13(水) 02:01:19
安部司(2005)を読む。 ☆☆☆☆☆
かなりショッキングな内容でした。
本書は,食品添加物の情報公開を積極的に(おそらく初めて)行うことによって,
食の安全性と利便性のカウンターバランスを教示し,消費者に「自己責任」をとることを求めます。
明太子/漬物/ハム・ソーセージ/しょうゆ/酒/塩/酢/砂糖/コーヒーフレッシュ/パックサラダ/
コンビニ弁当・コンビニおにぎり/インスタントラーメンなどにどれだけの添加物が加えられているのか,
本書を読めば勉強できます。
複合摂取の危険性,一括表示の危うさについても知る必要があります。
私自身,「知らない」=「危うい」ということが今回よく分かった気がします。
大切なのは,疑問をもつこと。
「なぜこの明太子は,こんなにきれいな色をしているのだろう?」
「なぜこのハンバーグは,こんなに安いのだろう?」
「なぜこのパックサラダは,いつまでもしなびないのだろう?」
「なぜコーヒーフレッシュは,安いお店でも使い放題なのだろう?」
「みりん風調味料の『風』って何だろう?純米みりんとどう違うのだろう?」
「米だけでつくったお酒って,いま飲んでいるお酒は,米だけでつくられていないの?」
「どうして自然に育った野菜が均一にそろっているのだろう?」
![]() |
JACET8000英単語
- 2008/02/13(水) 01:34:12
相澤・石川・村田編(2005)を読む。 ☆☆☆
本書は,大学英語教育学会が1億語のBNC,および話し言葉や日本国内の教材をデータ化した580万語の
サブコーパスをもとに,日本人に必要であると考えられる8000語を選定したものをまとめたものです。
といってもただ羅列的にまとめてあるわけではなく,
学習者が勉強しやすいように,コロケーションや用例,派生語なども同時に挙げています。
本書によれば,大学入試センター試験は,本書のレベル3に相当し,
また英語教師が知っておくべきは,レベル7だとします。
正直,俺自身,知らない単語も結構ありました。勉強しなくては・・・
このように本書によって,
単語における日本人英語学習者にとっての「到達度」を示したのは,画期的なことのようにも思います。
その一方で,単語の選定がどれだけ信頼性および妥当性をもつかということも議論すべきでしょう。
正直,本書のデータは,BNCを大きく採用していることもあり,イギリス英語の範囲が多いように思いました。
pubがレベル4で出てきたのは面白かったのですが・・・
他にも,本当に必要な単語だろうか?というものも多数みられました。。
もちろん本書はサブコーパスを投入することによって,バランスをとることを試みているのですが,
実際どれだけそれが結果として表われているかについては,再検討する余地を残しているように思います。
とはいえ,個人的には,十分に満足できる内容でしたが。
![]() |
クリエイティブ・サッカー・コーチング
- 2008/02/12(火) 02:00:18
小野剛(1998)を読む。 ☆☆☆☆☆
良書です。
約10年前に出版されているにもかかわらず,その質と内容は今でも通用するものだと思います。
現在の日本サッカー協会の指導方針というのは,このとき,この人によって造られたのだと感じました。
ジュニアユースからユース世代までの指導の考え方,諸外国の選手育成の実際,日本サッカーの課題,
具体的なトレーニング方法,コーチング法など指導者にとって大切なことがこの1冊に凝縮されています。
特に,指導哲学の明確さ,トレーニングメニューのシンプルさ,
トレーニングおよびコーチングポイントの明確さが本書の特長だと思います。
大切なのは,トレーニングメニュー如何ではなく,
どのようなコーチングによって,何を,どんな習慣を身につけさせたいかという一点に尽きるのだと思います。
何度も読み返す本になりそうです。
![]() |
サッカー 小中高生のためのフィジカル・トレーニング
- 2008/02/12(火) 01:42:42
山本晃永(2005)を読む。 ☆☆☆
本書は,サッカーで必要なフィジカルの要素を鍛えるトレーニング法を紹介します。
トレーニングは,大きく3つに分けられ,
1)爆発的な瞬発力を鍛えるストレングス・トレーニング
2)呼吸器と循環器を鍛えるCR&CV・トレーニング
3)アジリティーを鍛えるバイオメカニカル・トレーニング
が中心となります。
「サッカーの動き」を身につけるために,
こうしたフィジカルトレの必要性というのは今後も高まっていくように思います。
ただ一方で,トレーニングのためのトレーニングになってしまわないように,
トレーニングメニューをあまりに細かくしすぎないことが肝心だと思います。
ゲームを通して身につけられる要素は,ゲームを通じて身につけた方がよいし,
ゲームで身につきにくい部分について初めて,選手の状態を見つつトレーニングを
行っていくという姿勢が大事だと思います。
ユース時代に出来ることは限られているので,
何を優先事項とするか,指導者の哲学が求められるところかもしれません。
本書のDVD(¥8400)も出ており,欲しいのですが,ちょっち高い。
![]() |
カリスマ体育教師の常勝教育
- 2008/02/11(月) 02:32:52
原田隆史(2003)を再読。 ☆☆☆
本書は,中学の陸上指導を通して,態度教育やメンタルトレーニングの重要性を主張し,
またその指導技術が生まれたプロセスや成果についてまとめ,体系化します。
原田先生の熱さというのは,徹底指導という部分に尽きると思います。
特に「目標を書かせることで自己イメージを描かせる」ための具体的かつ徹底的な指導は見事です。
ただその一方で,誰もがこのようなやり方を,真似することはできないのではとも思います。
文体からも感じたのですが,教師のキャラに影響が大な気がしました。
個人的に興味深かったのは,評価する際には,○か×か,△は「おまけ教師」のすること,というくだり。
確かに,若手教師とベテラン教師の違いの1つとして,△の有無というのは,
あるような気がするし,そこに気づけるかどうかということ自体が大切だよなぁと思いました。
![]() |
にほんご
- 2008/02/10(日) 02:27:37
安野・大岡・谷川・松居(1979)を再読。 ☆☆☆☆
うむ。
なんというか,将来子どもに読ませたい,読み聞かせたい本です。
内容には古さを感じるのですが,
言葉の不思議,日本語の面白さというのは,十分に伝わってきます。
俺自身,カタカナが漢字の一部分から生まれたというのは初めて知りました。
あと本書の最後に紹介されていた,イソップ物語の熊本方言バージョンが面白かった。
気づかせて動かす
- 2008/02/10(日) 02:19:11
山口良治・平尾誠二(2003)を再読。 ☆☆☆☆
良書です。
本書は,ラグビーを通じて人間形成の指導を目指した山口良治先生の試みと
それを生徒として受けた平尾誠二氏との対談という形でまとめられています。
サッカーではなく,ラグビーの話ですが,
その指導哲学というものは,スポーツ全体において通じるものだと思います。
教壇に立つ前に,改めて再読した価値がありました。
教師にとって大切なのは何かなど,大事にしたい言葉がたくさん本書には散りばめられています。
きっとまた読み返す本になると思います。
「おれはこの子たちにいままで何をしてやったんだろう」って・・・。
よく考えたら,何もしてやっていなかった。
ただ偉そうに
「どうしてできんのや,おれの言うとおりにちゃんとやれ」
と言っているだけだったんだ。
「おれは日本代表だったんだ,おれは教師だ,おれは監督だ」
というおごりが,いつもあったからなんだ。
そういう自分にそのとき気がついたんだよ。
![]() |
ココロでわかると必ず人は伸びる
- 2008/02/09(土) 17:25:02
日本人に一番合った英語学習法
- 2008/02/08(金) 18:59:08
斎藤兆史(2003)を再読。 ☆☆
本書は,現在のコミュニケーション中心の流れを批判し,
日本人に合った英語学習法を先人たちの学習法から捉え直したものです。
第1章で,日本に英語が入ってきた背景を簡潔にまとめ,
第2章で,先人たち(伊藤博文/森有礼/神田乃部/津田梅子/南方熊楠/小泉八雲)の英語学習を紹介し,
第3章で,日本の「英語教育」の問題点を浮き彫りにした上で,
第4章で日本人に合った英語学習法を提案します。
正直,議論の進め方にかなり主観的なものを感じます。
先人たちの学習法についても,極端に英語が出来る人を中心に取り上げているし,
また彼らの学習法が素読や多読だったということから,
今でもそれが当てはまるというのは,かなり論理に飛躍があるのではと思いました。
というのも当時は,英語の音声を手に入れること自体が難しい時代だったので,
当然文字から英語を学ぶしかなかったのですが,現代では事情は違います。
先人が以上のように学んだからといって,音声教材が容易に使える現代においても,
先人のやり方が一番良いなんてことは言えないと思います。
また先人の英語「学習法」を顧みることで,現代の英語「教育」を批判するのも,
もう1つ説得力に欠けるような気がします。
著者の理念みたいなのは強く伝わってくるのですが,
何が良い学習法かを決めるというのは,科学的な根拠が必要だと思いますし,
そもそも人によって違ってもよいのではとも思います。
もちろん,その中に多読や素読といったものも含まれるでしょうが。
![]() |
オランダのサッカー選手育成プログラム
- 2008/02/06(水) 08:16:27
英語科自学のシステムマニュアル
- 2008/02/06(水) 04:14:52
田尻悟郎(1997)を再読。 ☆☆☆
下に挙げた本の続編です。
田尻氏は,前著よりも更に洗練されたやり方で,自学ノートをシステム化させています。
自学ノートの最大の特徴は,自学メニューを用意すること。
中学卒業までに身につけてもらいたい項目について,
網羅的にまとめてあり,徹底的に学ばせる覚悟が田尻先生から伝わってきます。
fast learnersだけでなく,slow learnersまでを巻き込むそのやり方は凄いです。
生徒がつまずきやすいポイントや言語項目についての分析眼がしっかりしているなぁと思います。
本書は,生徒が実際に行った自学内容も多く紹介してあるので,その指導の質の高さが窺えると思います。
最近,自分自身,ノート学習の大切さを痛切に感じています。
もともとノートを取るという学習方法は好きではなかったのですが,
結局忘れてしまっては仕様がないし,かといっていちいち本を読み直すのも大変なので,
ノートにまとめておくことで,自分の頭の中で整理がつき,体系化されていくというのが,
ノート学習の最大の魅力ではないかと感じています。
ノート学習は,バカにできん!
「体系化」には,
1+1=2になるのではなく,1+1が3にも4にもなっていくような喜びがあるような気がします。
「気づく」という学習も同じことが言えそうです。
今後も続けていきたいし,生徒にもノートを取ることの意義というのを伝えていけたらと思います。
英語学習だけでなく,部活動でも「サッカーノート」を提案できたら・・・
自ら学ぶ子が育つ英語科自学システム
- 2008/02/06(水) 01:53:16
柳井・田尻・大鐘(1994)を再読。 ☆☆☆
自学ノートを通して,「自ら学ぶ子」を育てていく。
本書は,そういうコンセプトをもとに,自学システムのノウハウやプロセスをまとめています。
本書は,特に試行錯誤の段階で行っているため,
指導の紆余曲折/変化や教師の気づきなどに注目して読むのも面白いと思います。
教師によるコメントの大切さなどはかなり分かるような気がします。
結局,生徒と1対1で向き合うチャンスというのは,こういうところに転がっているのかもしれませんね。
中学・高校生のためのサッカースキルアップ・バイブル
- 2008/02/06(水) 00:18:06
ベースボール・マガジン社(2005)を読む。 ☆☆☆
本書は,ポジション別スキルアップのFW/MF/DF/GK編を1冊にまとめたものです。
コラム形式で紹介されているのですが,もう少しポイントだけを箇条書きにまとめてくれると良かったです。
練習メニューの紹介もなく,少々物足りなかったですが,
ポジション別スキルアップのFW編とDF編が個別に手に入らなかったことを考えると,
買ってよかったし,大事な考え方はきちんと勉強できると思います。
これは使える! 男と女の英会話
- 2008/02/05(火) 21:42:18
Scott&Sarah(2004)を読む。 ☆☆☆
英会話は英会話でも,「男と女の」という限定詞がポイントの本です。
内容は,場面+機能シラバスの構成からなっています。
・声をかける/ほめる/誘う/会話を続ける/ファーストデートの最後に
・デート/エッチな会話/愛の確認/愛し合う時の言葉/妊娠・結婚
・トラブルの始まり/けんか/別れる/和解する
出会いから,深い付き合いを通して,別れに至るまで・・・そして最終的には,仲直り。
本書は,その一連の「男と女の会話」を英語で勉強しようというものです。
ちょっと内容がエッチです。
が,会話の始め方や続け方,つなぎ言葉や聞き返し方など,割と一般に使える表現も紹介されています。
![]() |
英語個別化授業のすすめ
- 2008/02/04(月) 21:33:04
小林泰義(2005)を読む。 ☆☆☆
本書は,「どう教えるか」ではなく「どう学ばせるか」を考えてきたことの1つの成果を表したものです。
一斉授業を1つの極とすれば,個別化授業はもう1つの極と言えるかもしれません。
本書のような試みや酒井氏による多読授業が提案する1つの極は,
これまでの多人数授業の常識を覆したという点で興味深い事例ですが,
個人的にはその中間を模索していきたいとも思っています。
なぜなら,英語はことばであり,そのコミュニケーションの道具としての活躍できる場所が,
個別化授業では失われやすいと思うからです。
一斉授業+ペア/グループ学習+個別学習のバランスが大事なのでは,と考えています。
・生徒一人ひとりが授業で自分の学習課題を認識し,どれだけ自分の考えで学習活動したか。
・教師の作った教材に著作権はない。教材の共有化を目指す。
などという著者の言葉には,賛成です。
![]() |
英語力とは何か
- 2008/02/04(月) 21:09:54
山田雄一郎(2006)を読む。 ☆☆☆☆
本書は,分かっているようでよく分かっていない,
英語力やコミュニケーション能力というものに対して,理論的考察を試みます。
TOEICやTOEFLがどんな能力を測定しているのか,
これまでの英語教育が見落としてきたものは何なのか,
そして今後どんな「英語力」を育てていけばよいのか,
などといったことについて考えるヒントが本書には散りばめられています。
現在,英語指導において,あるいは英語テストにおいて,
どこまでこの正体が分からない「英語力」というものの構成概念について考え,議論がされているだろうか。
正体が分かっていない,ということ自体にどれだけの人が自覚的だろうか。
著者は,以下の3点を主張します。
1) 日本人の英語力をバイリンガル能力の1つとして説明する
2) 共通基底能力の仮説に立つ
3) バックマン流のコミュニケーション能力理論を前提にするが,
日本語と共有できる要素や能力についてはこれを指導学習の直接対象にしない
本書で紹介される,バイリンガルとしての英語力や日本語と英語の往復という観点は,
各教師がどんな英語力を生徒に求めるか,ということを考える上で非常に有益だと思います。
これまで読んだ著者の本のなかでは,議論の内容や仕方が最も刺激的でした。
お勧めです。
![]() |
外国語教育学のための質問紙調査入門
- 2008/02/04(月) 03:43:19
ゾルタン・ドルニュイ著,八島智子,竹内理訳(2006)を読む。 ☆☆☆
本書は,タイトルの通り,「外国語教育学のため」に解説した質問紙法の入門書です。
構成は,大きく作成・実施・データ処理となっており,
なかでも作成や実施において外すべきでない重要なことがまとめてあります。
回収率の話や自由記述の是非についての話などは特に興味深かったです。
ただ個人的には,項目作成についてもう少し詳しい説明が欲しかったと思います。
最後に,まとめとして質問紙を扱う上でのチェックリストが挙げられているので,実用的でもあります。
とりあえず生徒の現状を知るために,学期始めに行えるような,
生徒の動機づけなどを探るためのアンケートなどが作れたらなぁと思っているんですが・・・
![]() |
- 研究
- | trackback(0)
- | comment(0)
トーク・アンド・トーク1〜3
- 2008/02/02(土) 12:08:35
正進社を読む。 ☆☆☆
本学習教材は,自己表現活動を行う1歩手前の,パタンプラクティスの活動を豊富に紹介しています。
また田尻先生のパンチゲームや桃太郎を用いた文法解説も載せてあります。
とはいえ,やはり目玉はパタンプラクティスの活動例でしょう。
本学習教材を,生徒にもたせることで,そのまま授業で使うことができます。
PPPアプローチの真ん中のP(ractice)の重要性を改めて思い知らされる教材だと思います。
それと比較すると,高校英語の教材については,間に合っているのでしょうか。
う〜ん,最近は中学校の実践例ばかりが目につきますが。。
田尻悟郎の楽しいフォニックス
- 2008/02/02(土) 11:51:28
田尻悟郎(2006)を読む。 ☆☆☆
読むというか聴いて,実際に試してみました。
正直,田尻式カナ発音記号は分かりにくいというイメージがありましたが,
実際に田尻先生の解説を聴きながら,再び見てみると,どういう発音をすればよいか
分かりやすく作られているなぁと改めて田尻先生の工夫に感心しました。
ただ,やはりこのやり方は,田尻先生の語り口の上手さがあってこそのものなので,
他の教師が一朝一夕に真似をしても,生徒がただ混乱するだけかもしれません。
本学習教材は,授業で使うこともできるし,生徒が自学として進めることもできるように作られています。
初級学習者が英語につまずかないために,
フォニックス指導































