メディア・バイアス
- 2008/02/19(火) 11:44:34
松永和紀(2007)を読む。 ☆☆☆
本書は,世間に氾濫するニセ科学のウソを指摘し,メディアとの上手な付き合い方を読者に促します。
その内容は,納豆ダイエットを始めとした健康情報のいい加減さ,DDTの新たな可能性,
先に紹介した「食品の裏側」の裏側やマイナスイオンの定義の曖昧さなどです。
科学というのは白黒つけるもの,という思いが私にはありましたが,
英語教育と同じで意外とグレーゾーンばかりの世界なのだなぁという印象を持ちました。
あるいは,グレーとは言わないまでも,「条件つきの」白/黒ということなんだと思います。
この「条件つきの」という部分が黙認され,過剰に一般化された状態でメディアに流れる
ということを視聴者あるいは読者は,もっと理解しなければならないのかもしれません。
食品添加物については,著者の言うとおり,「科学的」には安全なのかもしれませんが,
その「科学」というのも現状においてのものであり,振り子のように右に振れたり,左に振れたりする以上,
自分の感覚や常識というものを最終的には信じることが大切なのではないかと思いました。
ないものは証明できない,という科学の性質から,「危なくない」という報道は難しい。
という著者の指摘は,なるほどその通りだと思います。
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